ゆるゆるグラブルノート

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「失楽園-どうして空は蒼いのか PartⅡ-」:イベ感想

開催前から大きな話題を呼んだいた今回の4周年記念イベント。

今回もネタバレ全開での記事となるので、ご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうして空は蒼いのか」から、一年。その後の展開を描いたもので予想されていた通り、ルシフェル及びサンダルフォンが中心として描かれた作品となった。新キャラも登場して強烈なインパクトは残していったのだが、専ら二人にフォーカスされていた。正直な話、シナリオの出来としては「普通」だ。4周年記念と言われると、何とも「微妙」な出来栄えと言わざるを得ない。個人的に期待し過ぎたというのもあって、シナリオそのものの評価は微妙だが、きっと出るであろう「続編への溜め回」的な評価となる。もっと色々と描いて欲しかったというのが正直な所だ。

 

ただ、ルシフェルサンダルフォンの話を期待していた人々としては相当評価が高いのではないだろうか。サンダルフォンの悲哀については、演技も相まってとても心に迫るものがあった。消え入りそうなルシフェルの意識から語られた言葉を、(恐らく)生首を抱えた状態で直接聞き遂げるというのは、余りにも痛々しく切ない。結局最後まで面と向かって語られる事のないまま最期の言葉を聞いて、そして自身の背に彼が背負ってきた純白の六枚の羽根を負うという、彼の死を歴然たる事実として受け止めざるを得なかった瞬間というのは、筆舌に尽くし難いある種の美しさがある様に感じた。

2千年以上も待ち続けたルシフェルの言葉を聞くことが決して能わなくなったその瞬間から、2千年以上も自信を悩ませ続けてきた役割が無いという悩みから解放され本来の役割を果たすこととなったというのは、なんたる皮肉だろうか。個人的にBLという分野は専門外だが、ただ単に二人の男の物語として良いものだったと思う。

 

良かったと言えば「ナイトサイファー」の再登場はおおっ!とさせられる場面であった。マールートのPSCに行きたいとの発言に懐かしさを感じていた所での再登場であったので、懐かしさと軽い感動を覚えた場面であった。久しぶりの活躍となったのだが、カナンとその神殿が崩壊したため、もしかして地上に落ちて無くしてしまった気がするのだが気がかりである。脱出時に利用していないようなので、何だか少し残念である。

 

 

 

 

さて、イベント全体の感想はこれまでとして、今回のイベントで登場した様々な新キャラクターや新設定と今後への展望についてである。

 

今回のイベントでとんでもないインパクトや傷跡を残していった堕天司、ベリアル。元ネタからしてとんでもないやつであったが、想像を遥かに超える「ヤバい」奴であった。間違いなく再登場してくるあろうが、あろうことにも死んだルシフェルの「首」から下の「身体」を手土産に持ち帰っている為、ルシファー再生もしくは神バハではお馴染みの姿の堕天使版として引き連れてくることが容易に予想される。それを見たらサンダルフォンは怒りの余りブチ切れてしまいそうだが、キャラ的には色々な意味でおいしい奴なので再登場に期待したい。

 

そして今回の事件の黒幕である謎の黒衣の男。ベリアルの呼び方からして、間違いなく「ベルゼバブ」であろう。これまた悪魔としては、最高位クラスの元ネタを持っており、この世界のかつてない脅威とされるサタンのような何かを覚醒させており危険極まりない。グラブルで繰り返し繰り返し言及されてきた、「この世界に訪れるかつてない危機」が彼の動かす計画である可能性は高いため、今後の新たなキーパーソンになると思われる。ルシフェルの不意を突いた上に殺せる程の奴にどう立ち向かうのかという疑問は残るが、今後の展開を待ちたい。

 

また、改めて「危機」に呼応するように描かれていたのが、「人との繋がり」そして「協力」というものだ。PartⅠでは過去のイベントで登場したキャラ達にフォーカスが充てられていたが、今回はより一般的な俗に言うモブキャラ達によるものであった。今後も繰り返し登場する、この世界の鍵となる概念であるので、こちらも引き続き注目である。

 

 

 

 

 

と、随所随所で見所や気になるキャラクターや新設定が登場したが、露骨に次回作というより続きを臭わせており、何とも消化不良感が否めない話となった。前作が綺麗に一つの話として纏まっていただけに、今回は投げっぱなし感を感じざるを得ず、また周年記念としては全体的にはボリューム不足というか、淡白な感じを受けた。

前作が最初期で登場したイベキャラを大勢再登場させるなどして盛り上げてくれたが、今回はモブキャラに限られてしまったのは何とも残念である。グランサイファーの改装シーンで登場させられそうなキャラクターはいくらでも居たはずなのに1人も出なかったのは何とも寂しい限りである。冒頭でも述べたが、次回への「溜め回」と考えれば納得できる感じである。

単純にルシフェルサンダルフォンの関係性の話として、また一つのシナリオイベントとしては悪くない出来だと思うが、「どうして空は蒼いのか」の続編として「4周年記念」イベントとしては、久しぶりのハズレシナリオとすら思わされた。1周年の時の「魔ガ散ルトキ、彼ハ」、2周年の時の「舞い歌う五花」の方が個人的には上出来なぐらいではないか。

 

 

 自分のハードルを上げ過ぎたが故の低評価となったが、今年も今後も面白いシナリオを読みたいという気持ちには変わりがないので、まずは来月のメインシナリオ更新とイベントを期待して待ちたいと思う。そして、今週末には4周年及びその後の新展開が発表されるであろうから、そちらにも大いに期待して待ちたいと思う。140石マルチの光と闇の枠はきっとメタトロンとニューサタンだと思っているのだが、果たしてどうだろうか。あの中村悠一さんも登場されるのでニコ生が楽しみである。