ゆるゆるグラブルノート

ただ楽しみたいようにグラブルをのんびりと楽しむ様子を記すブログ。

「ロボミZ」イベ感想

「ロボミ」のサイドストーリー入りから、「ロボミ外伝」の復刻からもしや・・・とも思っていたが、ロボミシリーズの第三作「ロボミZ」が4周年直後のシナリオイベント登場となった。

 

あの水木一郎さんが予告ナレーションで特別出演する等開催前から力を込めていた様がうかがえたが、本編も非常に力のこもった作品となっており、前二作によって上がっていた期待を裏切らずとても満足するシナリオであった。

 

以下ネタバレ全開となるのでご注意願いたい。

 

 

 

 

 

 

今回のイベントは色々な見所があり、どれから語るべきか非常に困るが、最も良かったのが「特別演出」だと感じている。これまでのイベントでも様々な特別な演出がなされてきたが、今回は特に第3話エピソード2などで特別な演出がなされていた。

ハレゼナを攻撃したくないシロウらの葛藤を演出しつつ、強制的に攻撃する事となる様を画面外から突然現れる壊獣の指で表現して見せ、更にシロウの悲痛な叫びに呼応して覚醒したロボミ登場という展開を見事に盛り立てて魅せる演出は見事であった。ゆるりと突然現れる壊獣の指は驚きもあり恐怖もありで、とても感心した。

他にも前回同様、某ゲームを思い起こさせるようなゴッドギガンテスの戦闘シーンだったり、ダイモンとの共闘シーンだったりと熱く盛り立てる演出がいくつもあり、話を大いに盛り上げてくれるものとなっていた。

 

 

演出が良かったのは確かだが、シナリオそのものがとても良い出来だったからこそより映えたのだと私は強く感じた。本シリーズは前二作がそれぞれ好評な作品であっただけに、一定のハードルはあったがそれを軽く超える出来となっていた。

「人」と「壊獣・壊人」の対比から始まり、「壊獣」と「壊獣の姿になりながらも抗う人」の対比がなされ、そして「デスロウ」が人と壊人の間で揺れ動いて悩み続ける姿を描いていった流れはとても良かったと感じる。「デスロウ」の「人らしさ」が徐々に徐々に表現されていき、マリエに姿が似た「アイリ」という少女に特別な思いを寄せていく姿には、思わず同情したくなってしまった。人ならざる悪役が見せる、人間らしい側面というものは王道的な展開ではあるが、ロボット物、特撮物の王道シーンのオマージュが数多くなされるロボミだからこそ、殊更にその良さが映えたのではないだろうか。

ただ単にマリエに似ているからという思いでアイリに特別な思いを寄せていたであろうデスロウ。そして、そんな彼に想いを馳せて優しさを見せ続けたアイリ。二人の愛の形は歪なようで、とても「人らしい愛」の美しさがあったように思う。自らの存在意義をかけてまで仕掛けた自爆の間際に思い浮かべたのが、アイリであって、彼女を守るために自らの身を切り裂く等最後になるにつれて人らしくなったのは何だか感慨深いものがあった。

 

他にも、モブのキャラクターが活躍したり重要な役回りを演じたりしたのもとても良かった。グラブルのシナリオイベントで評判が高い作品ではモブも適度に活躍するような気がするのは気のせいだろうか。傑作と名高い「氷晶宮でミックスパイを」や「俺達のレンジャーサイン!」においても、モブのキャラクターの上手な描写が見受けられた。

本作でも、開幕でのネタ要因かと思っていた都市防衛隊が、命を賭してでも市民を守ろうとする熱い側面を見せたり、壊人達に向けた「違うと思ってみれば何もかも違う」という胸が熱くなる台詞だったりを見せてくれた。また壊人達も元は一般人であったはずなのに、主人公やシロウと共に最前線まで戦ってくれたりと、壊獣とは違う「人」らしさを見せてくれてこれまた胸が熱くなる人々だった。壊獣姿のキャラクターを使って場ドル出来たのも実に愉快で面白かった。

 

ロボミの悪役であった「ケンジ」が外伝において仲間となり、外伝の悪役であった「ダイモン」が仲間となって戦ったのも、ある種の王道的で胸躍るものがあった。

特にケンジの過去を思うと、最後のケンジの言葉は重いものだったが、彼もシロウ達と触れ合った事で過去を払拭できたのではないだろうか。一度たりとも親から名前を呼ばれずに孤独な人生を歩んだケンジが、シロウに対して子供の名前をたくさん呼んであげてくれ、だなんて言うことが出来たのはそれだけケンジが人の愛を知ることが出来た証であろう。また、ロボミもマリエの出産を見届けたであろうから、彼女は彼女で7万年以上越しに夢を叶えたような気が私はする。

 

ウィルの登場が少なかったのは残念であったが、ハレゼナは人間的な成長が色々と描写されていて個人的には大満足であった。根は真面目で弱気な彼女がお姉ちゃんになる事でより人間的に強くなれる事だろう。

 

 

 

諸々のキャラ描写は私が形容できる以上に素晴らしかったのだが、世界観や設定などにも絡めるようなシナリオとなっていた点も高評価の要因だ。ルリアと命がリンクしているという設定が久方ぶりに活用されたのはむしろよく残っていたなと驚いたほどであったが、今後も是非とも活用してもらいたい。(距離が離れすぎると死んでしまうという設定はやはり没になったのだろうか・・・?)

ルシフェルが死んだ直後に「人」の「進化」が描かれ、また「人」が他の生物とは大きく異なりそれ故に勝利できることを再び描いたのは、やはり製作陣としてはこれらの点がグラブルの世界において重要な要素である事の証左であろう。「空の民」は、「星の民」とも「幽世の存在」とも「月に住まう人々」とも「壊獣」とも違うのだという事はこれまでも何度か指摘されてきたが、ここにきて頻繁に指摘される事も無かったため、今後のストーリーでどのようにして活かされるのか期待したい。

 

 

 

全体的に見て、今回の「ロボミZ」は「期待を裏切らない名作」であった。残念ながらSSRのロボミやシロウを入手していない為、本編以外の情報を把握してはいないが、もし更なる続編があったとしても大いに期待が出来そうである。シロウとマリエの子供も交えてのストーリーだとしたら個人的には嬉しく思う。ベス以来の育成要素も存在する少し珍しい形式のイベだが、ネタ的にも壊獣スキンは是非とも入手したい。私はタヌキ型のスキンを取ろうかと考えている。

 

 

 

今月は遂に「暁の空編」が完結となる。完結編という事で、特別に3章更新となることが明かされており、期待が高まる。更には名探偵コナンイベも控えており、こちらを心待ちにしている方もいることだろう。

そして月末になれば、シナリオイベントとなる訳だが、個人的にはナルメアをメインとした話になるのではないかと予測している。ナルメアのキャラソン発売日が5月2日となっているため、今月末から開催となれば上手く重なるからである。ユエルとソシエのキャラソンも彼女たちのイベとほぼ重なる頃に発売されたため、今月末がナルメアのイベントである可能性は十分あるだろう。

 

 

大きなハズレがなくなっただけでなく、レンジャーサインを筆頭に名シナリオがいくつも登場した4年目のグラブル。5年目のグラブルの先頭バッターとして開催された「ロボミZ」のこの出来は、今年もシナリオイベントに期待できることを十二分に示してくれた。毎回記事の締め方が似ているようなきがしてならないが、今後も実に楽しみである。

 

グラブル:メインクエスト106・107章感想

遅くなりましたが、グラブル4周年誠におめでとうございます。

4周年記念という事で嬉しいキャンペーンだったり、新コンテンツの実装などで非常に賑やかな日々が続いてるのをひしひしと感じる。受諾しきれないほどに、新規で始めたであろう騎空士からのフレンド申請を頂いており、既存新規問わずに4周年を満喫(時に苦しみながらも)している様子が伺えて勝手に嬉しくなるものだ。新規の方々が今後も遊び続けてくれることを細やかに願いたい。

 

 

本日は久々のメインクエスト2章だけでの更新である。

4周年記念生放送にて、ナル・グランデ編が残り4章で完結すると告知された事は非常に驚きであった為、どのように締めるのか非常に楽しみであった。空図の欠片はあと4つ残っている事に加えて、伏線と思わしき設定がゴロゴロと山積しており、リーシャ達も到着したばかりで、個人的にはあと12章ぐらいはかかるものと想定したいたためだ。

 

 

さて、感想であるが「来月の更新を待たねばならない」。これに尽きるだろう。ナル・グランデの物語に関わる全ての人物が正に一堂に会そうとする準備編と言ったところだろうか。真王まで登場することになるとは思わなかったが、来月の話はまさしく「役者が揃う」ことになるはずだ。

主人公達一行、真王と白騎士とハル、バラゴナ、ギルベルトとフォリア、レオナとハクタク、そしてリーシャとモニカ。計23名、思惑がそれぞれ異なった6グループが、この一連の物語の始まりの地、シュテルケ島に集結する事となる。

 

ギルベルトはどうやら幽世の力を取り込んだものの、逆に飲み込まれて利用されているようだ。あの星の民ですら求めた強大な力をどうやらコントロール出来ることは叶わなかったようで、アグロヴァル同様に上手く利用されてしまう事だろう。イザベラのように生贄となって幽世の住人たちを召喚する可能性もある為、次回の更新に注目である。既に幽世の住人たちはシュテルケ島にも出現している事から、とんでもないメンバーが勢ぞろいする事になる。到着してみたらリーシャとモニカがやられていたなんて事は無い事を願いたい・・・

 

そして、ナル・グランデ編で根幹をなしていた「アベルの死」について明かされた事は注目すべき点だろう。自身が手をかけた事を意図的に隠してレオナに一連の行動をさせていたのだから、レオナが真実を知った時のことを考えると末恐ろしさすら感じる。怒り狂ってリミッターが外れていたとしても、幽世の力を手に入れたギルベルトや真王ですら恐れる膨大な力を有するフォリアを相手に生身かつ単身で張り合える、人間離れしたレオナがこれ以上ヤバくなるかと思うとただただ恐ろしい。私には、ギルベルトにまともな未来があるとは到底思えない。

 

戦闘力はさることながら、ここまで読んで人間的にも非常に危ない人間だと感じている。それも彼女の魅力だとは思うのだが。

「カイン」は義理の弟として接しつつも、男としての好意をそれとなく寄せており、「レオナ」は義理の姉である事を理由に好意をあしらいつつも、女として「アベル」を忘れられずに「カイン」に彼の面影を重ねながらも、一方でカインに対する思いも僅かに抱きながら、二人で「兄」と「許婚」を失った悲しみを慰めあう共依存とでも言うべき関係を維持し続けている。しかも、カインとアベルはそれなりに顔立ちなどが似ている事が判明したのだから、とてもたちが悪い。悪く言えば彼女は、カインを代用することで自身の心の隙間を埋めようとし、都合よく義理の姉という顔をと女性としての顔を利用してきたのではないだろうか。

酷い女性だと思わなくはないものの、彼女の立場になって考えてみれば理解できる感情である。生き写しの人物に対しての感情が大きく揺れ動くというのは、かなり普遍的なテーマではあるだろう。このケースでは現状に甘んじているカインにも責任があるだろうが、決着がついたら是非とも二人には前に進んでもらいたいものだ。

(余談だが、一番罪深いのは主人公ことグランである。この男、レオナが義理チョコを渡してきたのに対して、「本命は?」などど聞き返す暴挙に出ている。流石の畜生ぶりにドン引きしてしまった・・・)

 

些細なネタではあるが、「シビュレ」が久しぶりで2度目の登場となった。確かダイダロイトベルトに向かう前に、真王が緋色の騎士に伝言を伝えた際に利用されて以来だろうか。当時はてっきり真王の力の一つかと思っていたが、正体は星晶獣とのこと。今更驚くことでもないが、真王はある程度星晶獣を使役できるようである。ついにその素顔を晒した事で今後はより深くかかわっていく事が予想されるが、個人的には白騎士の詳細を知りたいものだ。こちらも来月に期待したい。

 

 

 

 

 

 

どんな結末を迎えるかは楽しみであるが、こちらに伝わっている情報が少なすぎて少し盛り上がりに欠けているように感じてしまう。「グレートウォール」がとんでもない存在であることは伝わってくるのだが、具体的に何なのかがはっきりせず、発端となったトリッド王国での一連の事件や、それこそ場を動かしている、真王やバラゴナの思惑が今なおさっぱり明かされていない為、イマイチ物語に没入できなくさせていると感じた。例えばファータ・グランデ編では「アーカーシャ」という分かりやすすぎる程の脅威が存在し、それに立ち向かっていくという構図があったため非常にわかりやすく、個人的には没入感もあった。

 一方で現在では、主人公たちの目的は「フォリア奪還」なのだが、話の本筋若しくは全体的な情勢において「フォリア奪還」はサブ的な要素に過ぎず、メインは「グレートウォール」や「ナル・グランデ空域の罪」となっている。その結果として、(実際に他空域からなのだが)主人公たちは巻き込まれたお客様感が漂ってしまっているのは何だか、もったいない気がしてしまう。

 

 

グラブルのシナリオ全体の問題点ではあるが、「情報を余りにも出し渋る」のだ。とにかく情報を持っている存在が、ひたすら教える事を出し渋るため、結局何のために話が動いて、何を目的に人々が動いているのかが理解できない場面が多々存在してきた。

特にこの空域では、フォリアに始まり、ハクタク、バラゴナ、ギルベルト、ゼエン、真王と重要な情報を握りながらも「まだ時期ではない」などとして情報を出さない人物ばかりであった。明かしたと思っても、プレイヤー側に提供されない場面も多用されており、疎外感、部外者感を助長させた。

その逆が、リーシャとモニカである。ほんの僅かの登場ながら、的確かつ具体的な情報を提供する役回りを担っているが、むしろこれだけしかなかった情報をなぜ今まで出し渋ったのだろうかとすら思ってしまった。

 

失楽園ベルゼバブ、Right behind youでの星骸の最後の言葉など思い返せばいくらでも出てきそうだが、とにかく色々と仄めかすだけ仄めかしていく悪癖を、そろそろやめて欲しいと密かに願っている。

 

 

 

あえて、2章更新にした理由が特には分からなかったが、ナル・グランデ編こと暁の空編を完結させに来たことははっきりとしたので、来月の更新はやっぱり楽しみな事に変わりはない。今回も少し愚痴が長くなったが、「全ての因縁の始まりの地で全員が集結する」というのは面白そうな展開であるのは確かだ。小物感が極まってきたギルベルトがどのような末路を迎えるかも楽しみにしておきたい。

 

 

また、メインクエストの更新の前にはシナリオイベントが控えている。

ここ2年はローアイン達との愉快な妄想話が展開されてきたが、今年は果たしてどうなるであろうか。ロボミ外伝の復刻が今週末から予定されており、こちらの続きが描かれる可能性もあると思うと楽しみである。

「失楽園-どうして空は蒼いのか PartⅡ-」:イベ感想

開催前から大きな話題を呼んだいた今回の4周年記念イベント。

今回もネタバレ全開での記事となるので、ご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうして空は蒼いのか」から、一年。その後の展開を描いたもので予想されていた通り、ルシフェル及びサンダルフォンが中心として描かれた作品となった。新キャラも登場して強烈なインパクトは残していったのだが、専ら二人にフォーカスされていた。正直な話、シナリオの出来としては「普通」だ。4周年記念と言われると、何とも「微妙」な出来栄えと言わざるを得ない。個人的に期待し過ぎたというのもあって、シナリオそのものの評価は微妙だが、きっと出るであろう「続編への溜め回」的な評価となる。もっと色々と描いて欲しかったというのが正直な所だ。

 

ただ、ルシフェルサンダルフォンの話を期待していた人々としては相当評価が高いのではないだろうか。サンダルフォンの悲哀については、演技も相まってとても心に迫るものがあった。消え入りそうなルシフェルの意識から語られた言葉を、(恐らく)生首を抱えた状態で直接聞き遂げるというのは、余りにも痛々しく切ない。結局最後まで面と向かって語られる事のないまま最期の言葉を聞いて、そして自身の背に彼が背負ってきた純白の六枚の羽根を負うという、彼の死を歴然たる事実として受け止めざるを得なかった瞬間というのは、筆舌に尽くし難いある種の美しさがある様に感じた。

2千年以上も待ち続けたルシフェルの言葉を聞くことが決して能わなくなったその瞬間から、2千年以上も自信を悩ませ続けてきた役割が無いという悩みから解放され本来の役割を果たすこととなったというのは、なんたる皮肉だろうか。個人的にBLという分野は専門外だが、ただ単に二人の男の物語として良いものだったと思う。

 

良かったと言えば「ナイトサイファー」の再登場はおおっ!とさせられる場面であった。マールートのPSCに行きたいとの発言に懐かしさを感じていた所での再登場であったので、懐かしさと軽い感動を覚えた場面であった。久しぶりの活躍となったのだが、カナンとその神殿が崩壊したため、もしかして地上に落ちて無くしてしまった気がするのだが気がかりである。脱出時に利用していないようなので、何だか少し残念である。

 

 

 

 

さて、イベント全体の感想はこれまでとして、今回のイベントで登場した様々な新キャラクターや新設定と今後への展望についてである。

 

今回のイベントでとんでもないインパクトや傷跡を残していった堕天司、ベリアル。元ネタからしてとんでもないやつであったが、想像を遥かに超える「ヤバい」奴であった。間違いなく再登場してくるあろうが、あろうことにも死んだルシフェルの「首」から下の「身体」を手土産に持ち帰っている為、ルシファー再生もしくは神バハではお馴染みの姿の堕天使版として引き連れてくることが容易に予想される。それを見たらサンダルフォンは怒りの余りブチ切れてしまいそうだが、キャラ的には色々な意味でおいしい奴なので再登場に期待したい。

 

そして今回の事件の黒幕である謎の黒衣の男。ベリアルの呼び方からして、間違いなく「ベルゼバブ」であろう。これまた悪魔としては、最高位クラスの元ネタを持っており、この世界のかつてない脅威とされるサタンのような何かを覚醒させており危険極まりない。グラブルで繰り返し繰り返し言及されてきた、「この世界に訪れるかつてない危機」が彼の動かす計画である可能性は高いため、今後の新たなキーパーソンになると思われる。ルシフェルの不意を突いた上に殺せる程の奴にどう立ち向かうのかという疑問は残るが、今後の展開を待ちたい。

 

また、改めて「危機」に呼応するように描かれていたのが、「人との繋がり」そして「協力」というものだ。PartⅠでは過去のイベントで登場したキャラ達にフォーカスが充てられていたが、今回はより一般的な俗に言うモブキャラ達によるものであった。今後も繰り返し登場する、この世界の鍵となる概念であるので、こちらも引き続き注目である。

 

 

 

 

 

と、随所随所で見所や気になるキャラクターや新設定が登場したが、露骨に次回作というより続きを臭わせており、何とも消化不良感が否めない話となった。前作が綺麗に一つの話として纏まっていただけに、今回は投げっぱなし感を感じざるを得ず、また周年記念としては全体的にはボリューム不足というか、淡白な感じを受けた。

前作が最初期で登場したイベキャラを大勢再登場させるなどして盛り上げてくれたが、今回はモブキャラに限られてしまったのは何とも残念である。グランサイファーの改装シーンで登場させられそうなキャラクターはいくらでも居たはずなのに1人も出なかったのは何とも寂しい限りである。冒頭でも述べたが、次回への「溜め回」と考えれば納得できる感じである。

単純にルシフェルサンダルフォンの関係性の話として、また一つのシナリオイベントとしては悪くない出来だと思うが、「どうして空は蒼いのか」の続編として「4周年記念」イベントとしては、久しぶりのハズレシナリオとすら思わされた。1周年の時の「魔ガ散ルトキ、彼ハ」、2周年の時の「舞い歌う五花」の方が個人的には上出来なぐらいではないか。

 

 

 自分のハードルを上げ過ぎたが故の低評価となったが、今年も今後も面白いシナリオを読みたいという気持ちには変わりがないので、まずは来月のメインシナリオ更新とイベントを期待して待ちたいと思う。そして、今週末には4周年及びその後の新展開が発表されるであろうから、そちらにも大いに期待して待ちたいと思う。140石マルチの光と闇の枠はきっとメタトロンとニューサタンだと思っているのだが、果たしてどうだろうか。あの中村悠一さんも登場されるのでニコ生が楽しみである。

 

「失楽園-どうして空は蒼いのか PartⅡ-」:イベ前雑感

先ほど先出しファミ通において、4周年記念イベントタイトルの情報が出された。本記事の表題にそのタイトルがあるが、端的に言って、これは「非常に楽しみ」である。来週の開催がもう待ちきれないぐらいである。そしてこの記事の為に少し情報を集める過程で、このタイトルは必然的に付けられたものだろうと強く思わされた

考察記事の体で書こうとも思ったが、上手くまとめきれなかったので、箇条書き的に気になる要素を列挙していく。

 

本記事はグラブル及び神撃のバハムートのネタバレ全開となるので、ご注意願いたい。

 

 

 

まず、失楽園とは何か。

オリジナルの失楽園とは旧約聖書に登場する話。キリスト教や聖書に馴染みが薄い我々でもよく知っている、「蛇に唆されて知恵の実を食べた事で、アダムとイヴが楽園から追放された」とされるあの話である。諸説あるが、この知恵の実は、「リンゴ」として描かれることが多い。

そして、これをベースにイギリス人ミルトンが執筆した「失楽園」も、世界史において名を残す一大叙事詩として非常に有名。大雑把に要約すると、オリジナルの話+「主に敗れて堕天したルシフェルが、仕返しとして蛇に化けてアダムとイヴを唆して楽園から追放させる」話等が描かれている。そしてこの作品は、後世の「ルシフェル」のイメージに大きな影響を及ぼしたとされる。

 

失楽園の原題は、「Paradise Lost」。ルシフェルの召喚効果名は「パラダイス・ロスト」。ルシオの奥義名もパラダイス・ロスト

 

 

「蛇」と言えば「幽世より至りし者」、「リンゴ」と言えば「ビィ」が好むものだが、一方でルシオによれば「幽世の存在」もまたリンゴを好むとされている。赤き地平と蒼い空の世界。相容れないとされる、赤き竜と蒼の少女。(余談:アダムとイヴの楽園追放後に生まれた息子で有名なのが、カインとアベル。)

 

その唆した蛇が「主に敗れて地獄に落ちたルシフェルが変身した姿」だとして描くのがミルトン作の失楽園で、「地獄という下層」から「楽園という上層」に向かうという構図は、「赤き地平・地上という下層」から「空の世界という上層」を窺っているという構図は似ている。その楽園の名前は「エデン」。ルシオの解放武器名も「エデン」。

 

また、「神々に反逆したルシフェルらは敗れて堕天し、その後復讐の機会を窺う」という話と「サンダルフォンアザゼル・オリヴィエらはある者に唆されて創造神と天司長に反逆したが敗れて、堕天しパンデモニウムに幽閉されたが、今も反逆の機会を狙っている」と言う話も似ている。

 

以下、各種比較。(グラブル設定で最も混乱する箇所)

原典:「ルシフェル」=「ルシファー」=「サタン」

神撃のバハムート:「ルシフェル」=「ルシファー」≠「サタン」

グラブル:「ルシフェル」≠「ルシファー」≠「サタン」+出自が異なる「ルシオ

 

原典「ルシフェルが神に反逆して敗北、堕天。復讐を狙う。」

神バハ「ルシフェルが神(上司のアルビテル)に反逆して敗北、堕天。復讐を狙う。」

グラブル「星の民ルシファーを模して造られた天司長ルシフェルを相手に、(恐らく)ルシファーがサンダルフォンアザゼル・オリヴィエら天司達を唆して反逆させる。だが、ルシフェルらを前に敗北、堕天、パンデモニウムに収監。ルシフェルに対して復讐を狙う。(唆したルシファーへの復讐を狙う者も。)」

 

堕天司達が収監され、幽世の住人たちがひしめき合っている「パンデモニウム」。初出はミルトン作の「失楽園」、ミルトンの造語のようだ。堕天した地獄でルシフェルが作らせた地獄の宮殿の名が「パンデモニウム」。万魔殿と訳される。つまり本来は彼がこの主。

 

大天使ルシフェルは「明けの明星」とも呼ばれた。天司時代にオリヴィエが司っていたのは「宵の明星」。

 

天使サンダルフォンの役割は、ミカエルと共にサタン(つまりルシファー)と戦う事。ミカエルはルシフェルの次の天使長で、ルシフェルを打倒した張本人。

 

天使サンダルフォンの司る能力は「胎児」。胎児の性別を定めたとされる。堕天司サンダルフォンは、ルシフェルのコアに眠った状態となったが、「揺り籠から再出発する」、つまり胎児のような状態にまで戻されている。

 

 

 

以上、殴り書きのようになったが、イベントの開催を非常に楽しみにしている。そしてその前に解放されるであろう、「パンデモニウム」の最終層も連動していると思われるので非常に楽しみである。

 

 

「年年歳歳煩相似たり」イベ感想

ゾーイが登場して一体どんなイベントになるかと思えば、色々なキャラが登場して話がどんどん展開していく、予告通り「コミカル」なイベントであった。

 

という訳で、本イベントの感想をネタバレ全開で述べていく。

 

 

 

 

 

 

 

真面目な雰囲気を出しつつも、随所でネタを盛り込んでは笑わせに来る中々愉快で楽しいイベント、というのが全体的な感想だ。前回のような、高揚感とか真実に迫る緊張感とかそういったものは余り無かったが、キャラ同士の掛け合いだったり、ゾーイの掘り下げだったりを丁寧に描こうという意図が伺えた。今年のシナリオイベントも大いに期待できそうだ。

 

 

時期が時期なだけに、てっきりジョヤと月の民は繋がっているかどうかの話が出るかもと期待していたのだが、結局分からずじまいなのは残念であった。しかし、関連性が否定されたわけでもないので、今後何かしらの機会で言及されたら個人的には有難い限りである。

 

そして、世界観的な話としては、「宇宙」の存在が公式で初めて明確に示された点は大きいだろう。先月のイベやそれこそジ・オーダー・グランデ戦の背景等で、「宇宙」の存在は示唆されていたが、公式で遂に正式に登場する事となる。「宇宙」を舞台とした物語が展開される日もそう遠くないかもしれない。

とは言っても、いわゆる大気圏を突破する技術が今の空の世界にはなく、マキラを以てしても突破できないとなると、まだまだ到達するには時間がかかりそうである。ガラドアやファンジオと言ったメカニック関連のメンバーが総出でマキラと共に宇宙用騎空艇を作るイベントとかがあっても楽しそうではないだろうか?

グラブル世界における「宇宙」という舞台が今後どんな展開を迎えるかとても楽しみである。

 

 

少し堅苦しい話になったが、基本的にはコミカルでギャグテイストが強いイベントで、何回も笑ってしまったし、特に最後に出てきたクレーマーには思わず吹き出してしまった。設定的には世界の危機のはずだったが、まあ会話の大半の語尾が「ぼん」では、緊張感があるはずもなく、挙句の果てにはイケボで「BON」とか言い出すのだから笑うなという方が土台無理だし、ヤサシイドスも見事に笑わされた。ライターもきっと笑わせようとして色々練っただろうが、完敗だ。

(そういえば、あのエルーンの長老はメーテラ達の長老と同一人物なのだろうか・・・)

 

 

コミカルと言えば、「抜き打ちビィ検査」。ここは上手く作ったなととても感心した部分だ。昨年1年間のシナリオイベントをほとんど振り返ることが出来、なおかつ案外難易度が高いため、真面目に全問正解出来れば主人公とビィの絆の強さが描けて、間違えても上手くギャグになっている。特にルリアの演技がどれも愉快で、全パターン確認してしまったほどだ。(流石の東山さんの演技力である。)

個人的な一番のお気に入りは、「ビィさんのトカゲ!」。普段はこんな悪口を言うはずのないルリアが思わず言ってしまった様が可愛らしく、実に面白かった。

 

 

既に恒例となったイベント一枚絵も可愛いさ100%の素晴らしいイラストで、ジンさんならただひたすら頷くこと間違いなしである。昨年末の年年歳歳に引き続き三人の可愛さに溢れていて、そういった面でもとても満足である。ヴァジラは新規イラストはなかったものの、彼女の快活さによる可愛さが伝わってきたのでとても欲しくなってしまったのだが・・・果たして今年中に引けるか不安である・・・

 

 

 

そして、感想として最後に一つ。

第6章でゾーイが4人の力を借りる際に言っていた言葉についてである。グラブルが始まって以来、表現を変えながらも何度も繰り返すように述べられてきた言葉だ。それは、「人には誰しも得手不得手があるから、互いに協力しあって立ち向かっていく」ということだ。

主人公は、ルリアやビィや仲間がいたからこそこれ程強くなったという事は、昨年の「どうして空は蒼いのか」でも述べられおり、最新のメインストーリでも述べられたばかりである。そして、個の力では遥かに劣る「空の民」が覇空戦争において「星の民」に勝利できたのも、この「互いに協力し合う」という点があったからこそだという点は何度も指摘されており、先月のイベではその「人の強さ」を月の民が非常に警戒している様が描かれていた。

 

来月のシナリオイベントは、間違いなく「どうして空は蒼いのかPart2」であろう。4周年記念イベントともなる事から、このグラブル世界の大きなテーマであるこの「仲間との協力」が再び描かれるはずだ。世界観の事をあれこれと考えるのが大好きな自分としては、「世界の調停者」であるゾーイがこのタイミングで、このテーマに言及したのは、鳥肌に来るものがあった。

 

パンデモニウムの最終章で明かされるであろう真相、赤き地平と幽世の住人たちの存在、月に住まう者たちの登場。グラブルの世界において、そして主人公の旅において、これまた繰り返し示唆されてきた「大いなる危機」が迫りつつあるタイミングで、ゾーイがこのテーマを理解したというのは、今後の展開でなにかあるのではないかと勘繰りたくなってしまう。そんな一場面であった。

 

 

グダグダと長くなってしまったが、今回も面白いイベントで、まあ大満足とまで行かなくても、満足したイベントであった。来月は、「どうして空は蒼いのかPart2」のはずだと思うと今から待ち遠しくて仕方がない。今回はどんな展開を見せてくれるのか。どんな新しい世界観や設定が明かされるのか。どんな冒険が待ち受けているのか。大いに、大いに期待したい。

グラブル:メインクエスト102~105章感想

ネタバレ全開で本日更新されたメインクエストの感想を語っていこうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、イデルバ国王フォリアが自らの身柄をギルベルトに引き渡したことで全面戦争に幕引きが図られた前回。

 

今回の4章ではフォリアを如何に奪回するかを軸に話が展開されたわけだが、ナル=グランデ空域の罪についても、その一部が見え隠れした話でもあった。そちらは今後の展開に譲る事となるが、中々気になる言葉がいくつも登場したのでこれからに期待。「グレートウォール」「墓標」「天罰」などなど・・・

 

フォリア奪回が主人公たちのメインとなるが、一方では、家族関係や成り立ちという点が特にフォーカスされた話でもあった。真王とフォリアが親子である事に続いて、続けてフォリアとアリアが姉妹であるという事も明かされた。こちらはエルーンである事や、両名共に音楽用語である事から推測もされていたが、当てた方はお見事。フォリア成長しなさすぎでは・・・?という疑問は個人的に残るが、どっちかというと顔全然似てないという方が不思議だ。まさかの異母姉妹??

 

そして、久しぶりの登場になったハル。珍しく成人していない男ドラフという事で覚えている人もいたかもしれないが、やっぱりトリッド王国の血筋だった様子。トリッド王国の話と緋色の騎士ことバラゴナの生い立ちとハルの話から、ここは繋がっているのではと思っていたので、ビンゴという事で個人的には正解で嬉しくなった場面。

バラゴナが30代後半でハルが恐らく10代前半と考えると、トリッド王国崩壊って果たしていつなのか・・・主人公が15歳で主人公が生まれる前に、ヴァルフリートと主人公の父親がバラゴナの護衛を務めていた話がある為、時間軸がイマイチ分からないが、トリッド王国は腐敗してから崩壊するまで結構時間が掛ったのかもしれない。

 

緋色の騎士は黒騎士とほぼ同時期の古くから登場しており、その実力も相当なもので、本人の独白的にも、この空域で彼はまだまだ話を盛り上げてくれるだろう。(真王が危険視している主人公の父にも最近も普通に会うぐらいなので、今の所一番腹の内が読めない奴ではないだろうか。)ヴァルフリートもトリッド王国の末期とか含めて、この世界の危ない情報を一番握ってる上に、ほぼほぼ最強なので個人的には彼の活躍が見たいのだが、今は代わりのモニカとリーシャの活躍に期待。

 

ドルザ国王がレム家の名や兄のグルザ(レッザ)に恥じぬ漢っぷりを見せてくれたシーンとか地味ながらも好きなシーン。命を燃やす男の良さというか・・・彼には無事に回復して欲しいものだ。

 

 

さて、再び2カ月後の更新を待つ日々が始まる。

そんな中雲行きを自ら怪しくさせつつあるギルベルトが重要な情報を提供してくれている。

空の世界には、これまで確認されている「ファータ」「ナル」「アウライ」以外にも、

「ゼーガ」・「極東」・「北の果て」「南の果て」

が存在とのこと。

 

「北と南の果て」と本人は言っていたので2つで1つの可能性もあるが、七曜の騎士が空域を1つずつ担当しているようなので、別にすればちょうど7つの空域となるのでこんな感じかなと。まあ「ファータ」の担当は黒なのか蒼なのか、蒼は巡回担当だから空域は6つだよ、という事も大いにあり得なくはないが。

アウライ」は黄金、「ナル」は緋色の管轄であることは間違いないだろう。真王やその一族のイスタバイオンがいる「アウライ」が色々な面で大きいようだが(「アウライ・グランデ大空域」と自称もしてるし)、果たして主人公たちが辿り着く日はいつになるのか。オリンピックには間に合うと良いが・・・

 

ギルベルトはまともな結末を迎えそうにはないが、世界観の語り手としてもう少しプレイヤーの為になる情報を喋って貰ってから退場して貰いたい。色々喋る役としては君が必要だ。真王に処されるか、見捨てられるかの悲しい2択のどっちに転ぶかは今後のお楽しみだろう。上司の真王も色々と偉そうにしているけども、そもそもの七曜の騎士というものは、遥か昔にエルステ王国の一族が星の民から授かった「七曜の座」が由来という事を考えると、わざわざ「真」の王とか名乗っている事を考えると、彼にも良い未来は無さそうではある。

 

ナル=グランデ編はしばらく続きそうであるが、クライマックスに向けて進みだしている最中であると感じるので、今後の更新も楽しみである。

 

グラブル年表:過去編

最近のグラブルでは、世界観や設定が実に多く公開されて、それぞれが次第に繋がりだしてきて、どんな世界なのかが分かりつつあるのだが、情報が錯綜し始めているので、自分なりに少しずつまとめてみる。完全にネタバレ全開となるので注意を。

 

当面は、上から古い年代とし、一番下がグラン/ジータとビィがルリアと出会う日とする。また、アバウトな年代は独自に推測して作成するものとする。定期的に何か発見次第追加更新を行う。

月に住まう者を「月の民」と便宜上呼称する。

 

 

 

70200年程前  壊獣と古代人文明が対立。ロボミらの活躍によって、古代人が勝利。

70165年前   ロボミ(メグミ)の息子ケンジが、自身を電子化する。

 

 

 

20000年以上前 月の民らにより「月の剥片」が建設される。

 

時期不詳   「創世神話」における、空の世界の始まり 

 

7000年前   機神セスラカの修復が完了する。

数千年前   エルステ王国の成立。ゴーレム技術で栄える。

時期不詳   星の民、空の世界へと侵攻を始める。

 

 

約2000年前  星の民、空の世界の侵略をある程度完了。原初獣や四大天司を作る。

 

2000年程前  カリオストロが星の民を撃退する。

時期不詳   サンダルフォンアザゼル・オリヴィエ・アスタロト等の天司や原初獣らが、星の民及びルシフェル達に反旗を翻すも、敗北。パンデモニウムに封印される。

 

1000年前   ユエル・ソシエ・コウの先祖が治めていた王国が滅亡する。

 

500年程前  「覇空戦争」が勃発する

数百年前   ローズクイーン、覇空戦争で空の民に敗北。ルーマシー群島に漂着。

 

時期不詳   「覇空戦争」が終結。一部を除き星の民は空の世界を離れる。

 

200年前   ある死んだ星の民が、月の民によって「星骸」として復活させられる。

 

 

 

 

 

 

 

約30年前 主人公の父親が騎空団を結成、(少女とビィを連れ)旅を開始。ローズクイーンと邂逅、限界を超えた状態の彼女をほぼ一人で撃破し、仲間とする。ヴァルフリートと出会い、良きライバルとして旅を続けていく。ノアが仲間となる(前後不明)。エルステ王国を訪れる。若きバラゴナと出会い、彼の護衛役となる。

 

15年前 ナル・グランデ空域における一連の悲劇が始まった頃。真王が主導?

 

10年前 エルステ王国の首都メフォラシュにて、フリーシアが魔晶の力によって起動した星晶獣デウス・エクス・マキナの暴走事件発生。星の民であった国王ビューレイストと女王ヴィオラは死亡し、王女オルキスは魂を抜き取られてしまう。

 

5年前 トリッド王国が位置したシュテルケ島に「グレートウォール」による「天罰」が下る。バラゴナとハル除いた王族関係者は一連の事件によって死亡。カインの兄、レオナの許嫁であったアベルが、騒乱の最中でギルベルトによって殺される。

 

 

時期不詳 主人公の父親が、ルーマシー群島にて任務中の緋色の騎士を訪れる。

 

 

 ザンクティンゼルにおいて赤き竜と蒼の少女が邂逅を果たし、大いなる咆哮が放たれる。パンデモニウムの檻が破られ、サンダルフォンが脱出を果たす。

 

 

 

 

世界の成り立ち関係まとめ

創世神話

①無が広がるこの世界に、創世神が「空の世界」を作る。

②この世界に生まれた者達が創世神に反乱を起こす。

創世神がその身を二つに引き裂かれる。

「破壊と再生」を司る半身は「空の世界」に留まり、「創造」を司る半身は空の果てへ行く。同時に、空の底に「赤き地平」が口を開ける。

④「創造」の半身は完璧ながらも停滞した変化なき世界を作り、「破壊と再生」の半身は未熟ながらも「進化」を繰り返して今に至る。

 

空の底由来版

①空の底、「赤き地平」と呼ばれる地で人間たちは暮らしていたが、住めなくなった。

②「パンデモニウム」を建造する。

パンデモニウムを渡って、「空の世界」へと移住する。